東京大学所蔵の『文部省往復』

概要
東京大学が所蔵している『文部省往復』という資料には、東京大学と文部省の間でやりとりされた公文書がまとめられている。この資料の明治期の分については東京大学のウェブサイトで公開されている。

『文部省往復』とは

東京帝国大学法科大学・文科大学(現在の東京大学法学部・文学部)の校舎。1904に米国で出た雑誌に掲載されたもの。
東京帝国大学法科大学・文科大学(現在の東京大学法学部・文学部)の校舎 [1] 。1904に米国で出た雑誌 [2] に掲載されたもの。

東京大学が『文部省往復』という資料を所蔵している。これは、東京大学と文部省の間でやりとりされた公文書をまとめたものである。明治期の分については、東京大学のウェブサイトの「特定歴史公文書等 文部省往復」というページで公開されている。

文部省側で保存されていたものは、関東大震災で焼失してしまったため、東京大学側だけに残っているという貴重な資料になっている [3]

なお、2013年6月19日に「東京大学史関係資料」が重要文化財に指定されているが、『文部省往復』の1871年から1949年までの258点もこの「東京大学史関係資料」に含まれている [4]

脚注
  1. Wikimedia Commonsに掲載のパブリックドメイン画像を使用。 []
  2. Yatsu, N. (1904, March). Tokyo Teikoku Daigaku (Imperial University of Tokyo). The Popular science monthly, 64, 466-473. []
  3. 玉井建也.(2014). 「「文部省往復」からみる明治初期の「大学」成立過程」『東京大学史紀要』32, 1-13. []
  4. 小川智瑞恵.(2013). 「重要文化財指定「東京大学史関係資料」」『東京大学史史料室ニュース』51, 4-5. []