ポスターの内容
昭和3年(1928年)2月20日、第16回衆議院議員総選挙が行われた。これは、衆議院議員総選挙としては、男子普通選挙が始めて行われた回である [1] 。
この選挙の際に内務省が出した投票啓発ポスターとして以下のものがある。
このポスターの右側には、多くの人が投票所に向かっている様子が明るい色で描かれている。左側には、投票所に向かう人が少なく、多くの人が棄権したと思われる様子が暗い色で描かれている。この明るさと暗さの対比で、選挙に参加することの重要性を示したのだと思われる。
脚注
- 大正14年(1925年)に衆議院議員選挙法が改正され、25歳以上の男子が納税額にかかわらず選挙権を持つようになった。なお、女子も選挙権を持てるようになったのは、昭和20年(1945年)のことである。 [↩]