はじめに
もともと、日本の著作権法では、基本的に著作者が死んでから50年経つまでは著作権の保護を受けることになっていた。だから、1968年に死んだ人は、2018年12月31日まで著作権が保護され、2019年1月1日から著作権がなくなるはずだった。つまり、1968年に死んだ人の作品は、2019年1月1日から自由に使うことができるはずだった。2019年から著作者本人のものから、「みんなのもの」になるはずだったのだ。
しかし、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の締結にともなって、著作権法が改正され、著作権保護期間が死後50年から70年に延長された。このため、1968年に死んだ人の著作権保護期間は、2018年12月31日まででなく、2038年12月31日までということになってしまった [1] 。
法改正がなければ2019年から自由に使えたはずのものが、「みんなのもの」になるのが20年も遅らされてしまったのである。これは大きな損失である。著作権が保護されている間は、多くの作品が死蔵されてしまうからである [2] 。ごく限られた商業的に成功した人の作品だけが流通するのみで、そうでない人の作品は著作権保護の壁にはばまれて流通しないのだ。むしろ、著作権がなくなった方が、多くの人の目に触れるようになるし、少なからぬ人の役に立つだろう。
以下、分野別に2019年1月1日から作品が自由に使えるようになるはずだった人たちを紹介する。いずれも、1968年に死んだ人である。このまま法律が改正されなければ、実際に自由に使えるようになるのは2039年1月1日からである。
このリストは、無分別な著作権保護期間延長に対する私からの抗議である。このリストに載っている人の過半は、今では無名であり、なおかつその作品がほとんど流通していない人である。しかしながら、それぞれ懸命に人生を送り、さまざまな作品を生み出してきた。その成果が死蔵させられてしまっているのだということを知らせるために、この長大なリストを作ったのだ。
凡例
人物の姓名と主な肩書きの右肩に記している記号は、その人物が1968年に没した典拠を示すものである。記号の意味は以下の通りである。
- †:日外アソシエーツ〔編〕.(2006). 『人物物故大年表 日本人編II 1946~2004』 東京:日外アソシエーツ.
- ‡:Web NDL Authorities (国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)
- ⁂:東京文化財研究所 アーカイブデータベース 物故者記事
小説家
- 広津和郎(小説家)†‡
- 沙和宋一(小説家・児童文学家)†‡
- 主な作品として『北海の漁夫』がある。
- 丹潔(小説家)†‡
- 主な作品として『民衆の為に』がある。
- 岡田美知代(小説家)†‡
- 田山花袋の小説『蒲団』のヒロインのモデルとして知られる。
- 太田千鶴夫(小説家・警察医)†‡
- 長崎謙二郎(小説家)†‡
- 著書に『元治元年』がある。
- 木山捷平(小説家・詩人)†‡
- 作品に『大陸の細道』がある。
- 丸岡明(小説家)†‡
- 保篠龍緒(翻訳家・小説家)†‡
- モーリス・ルブランのルパンシリーズの翻訳で知られる。
- 北林透馬(小説家)†‡
- 作品に「街の国際娘」がある。
- 石浜金作(小説家)†‡
- 作品に「変化する陳述」がある。
- 子母沢寛(小説家)†‡
- 作品に『勝海舟』・『新撰組始末記』がある。
- 中井正晃(小説家)†‡
- 吉尾なつ子(小説家)†‡
詩人・歌人・俳人など
- 佐藤義美(童謡作詞家・詩人)†‡
- 「いぬのおまわりさん」などの作詞で知られる。
- 岡田義夫(日本フェルト工業統制組合専務理事)† [3]
- サミュエル・ウルマンの詩「青春」を日本語に訳した。
- 内海信之(詩人)†‡
- 詩集に『花』がある。
- 村上昭夫(詩人)†‡
- 詩集に『動物哀歌』がある。
- 斎藤峻(詩人)†
- 梅川文男(詩人・政治家)†‡
- 内海泡沫(詩人)†‡
- 敬天牧童(詩人・俳人)†‡
- 今田久(詩人)† [4]
- 広瀬操吉(詩人)†‡
- 定村比呂志(詩人)†‡
- 詩集に『廃園の血脈』がある。
- 花岡謙二(詩人・歌人)†‡
- 浜田到(歌人)†‡
- 西方国雄(歌人)†
- 多田不二(詩人)†‡
- 広野三郎(歌人)†‡
- 大村呉楼(歌人)†‡
- 歌集に『花薮』がある。
- 若山喜志子(歌人)†‡
- 若山牧水の妻。
- 今井福治郎(歌人・国文学者)†‡
- 著書に『万葉集の研究』がある。
- 阿部筲人(俳人)†‡
- 木村緑平(俳人)†‡
- 青木幸一露(俳人)†‡
- 句集に『花柘榴』がある。
- 佐川雨人(俳人)†
- 句集に『梅』がある。
- 根津蘆丈(俳人)†‡
- 喜谷六花(俳人・僧侶)†‡
- 句集に『寒烟』・『虚白』などがある。
- 河東碧梧桐の門下であり、『碧梧桐句集』を編集した。
- 青木此君楼(俳人)†‡
- 松宮寒骨(俳人・広告研究家)†‡
- 室積波那女(俳人)†
- 野中木立(俳人)†
- 横山うさぎ(俳人)†‡
- 句集に『草山』がある。
- 伊藤鷗二(俳人)†‡
- 句集に『鴎二句集』がある。
- 蔵月明(俳人)†‡
- 伊藤後槻(俳人)† [5]
- 渡辺未灰(俳人)†‡
- 木下友敬(医師・政治家・俳人)†‡
- 句集に『聴診器』がある。
- 谷口久吉(実業家・俳人)†‡
- 川上三太郎(川柳家)†‡
- 著書に『川柳入門』などがある。
- 山崎正(作詞家)‡
- 代表作に「お富さん」がある。
その他の文筆家、文学研究者
- 村岡花子(児童文学者)†‡
- 『赤毛のアン』の翻訳などで知られる。
- 内山順(随筆家)†
- 奥野信太郎(随筆家・中国文学者)†‡
- 著書に『日時計のある風景』・『芸文おりおり草』がある。
- 日沼倫太郎(文芸評論家)†‡
- 伊福部隆輝(文芸評論家・詩人・老子研究家)†‡
- 著書に『現代芸術の破産』・『老子眼蔵』、詩集に『無為隆彦詩集』がある。
- 西村晋一(演劇評論家)†
- 石川正雄(文学研究家)†‡
- 石川啄木の娘婿。
- 著書に『父啄木を語る』がある。
- 三浦光子(社会事業家)†‡
- 石川啄木の妹で、著書に『悲しき兄啄木』・『兄啄木の思い出』がある。
- 芥川文(芥川龍之介の妻)†‡
- 『追想芥川龍之介』を口述(筆記は中野妙子による)。
- 正宗つね(正宗白鳥の妻)†
- 作品に「病床日誌」がある。
- 松浦貞俊(国文学者)†‡
- 沢瀉久孝(国文学者)†‡
- 万葉集の研究で知られ、著書に『万葉集注釈』がある。
- 安住誠悦(日本近代文学研究者)†‡
- 著書に『浪漫主義文学』がある。
- 堀大司(英文学者)†‡
- 名原広三郎(英文学者)‡
- 大沢実(英文学者)†‡
- ヴァージニア・ウルフの『灯台へ』の翻訳がある。
- 海老池俊治(英文学者)†‡
- 著書に『ディケンズ』・『ヴィクトリア時代の小説』がある。
- 原島善衛(米文学者)†‡
- ディケンズの「クリスマス・キャロル」の翻訳がある。
- 杉木喬(米文学者)†‡
- マーク・トウェインの「ハックルベリーの冒険」の翻訳がある。
- 猪俣庄八(中国文学者)†‡
- 野田高梧(脚本家)†‡
- 著書に『シナリオ方法論』・『シナリオ構造論』がある。
- 杉山誠(翻訳家・演劇評論家)†‡
- 訳書に『令嬢ジュリー』などがある。
- 香川鉄蔵(翻訳家)†‡
- 『ニルスのふしぎな旅』の翻訳で知られる。
- 山内義雄(翻訳家)†‡
- 訳書にベネットの『文学趣味』などがある。
- デュ・ガールの『チボー家の人々』を訳した仏文学者の山内義雄(1973年没)は別人。
芸術家
- 青木石農(日本画家)†‡
- 藤村良知(日本画家)†
- 宮原明良(日本画家)†⁂
- 関谷雲崖(日本画家)†‡
- 鍋島紀雄(日本画家)†‡
- 伊藤小坡(日本画家)†‡
- 大石順教(日本画家・僧侶・社会運動家)†‡
- 両腕を失い、口に筆をくわえて絵を描いた。
- 木下二介(日本画家・挿絵画家)†‡
- 奥村紅稀(日本画家)†⁂
- 久本春雄(日本画家)† [6]
- 水田黄牛(南画家)†⁂
- 服部二柳(南画家)‡
- 福田たね(洋画家)†‡
- 洋画家の青木繁の妻で、青木の絵のモデルとなった。
- 岩井弥一郎(洋画家)†‡
- 間部時雄(洋画家)†‡
- 魚津良吉(洋画家)†
- 川村信雄(洋画家)†⁂
- 後藤章(洋画家)†
- 飯田実雄(洋画家)†⁂
- 馬越祐一(洋画家)†
- 佃武昭(洋画家)†⁂
- 園山省兵(洋画家)†
- 阿部金剛(洋画家)‡⁂
- 湯川尚文(洋画家)†⁂
- 著書に『絵をかく子供』がある。
- 藤田嗣治(洋画家)†‡
- 熊谷登久平(洋画家)†‡
- 三田康(洋画家)†‡
- 新海覚雄(洋画家)†‡
- 高林和作(洋画家)†⁂
- 田辺至(洋画家)†‡
- 鉄指公蔵(洋画家)†‡
- 多々羅義雄(洋画家)†⁂
- 阿部金剛(洋画家)†⁂
- 山口薫(洋画家)†‡
- 石丸重治(美術評論家)†‡
- 著書に『英国の工芸』がある。
- 朝井清(版画家)1 [7]
- 古川龍生(版画家)†‡
- 鰭崎英朋(浮世絵師・挿絵画家)†‡
- 小林かいち(木版絵師)‡
- 佐藤辰三(美術写真家)†‡
- 池谷慶太郎(写真家)† [8]
- 安河内治一郎(写真家)†‡
- 益子愛太郎(写真家)†
- 岡本東洋(写真家)†‡
- 写真集に『花鳥写真図鑑』がある。
- 上田桑鳩(書家)†‡
- 高塚竹堂(書家)†‡
- 園田湖城(篆刻家)‡
- 中村伝治(建築家)†‡
- 岡田章人(漆芸家)†⁂
- 翁朝盛(彫刻家)†⁂
- 中野四郎(彫刻家)†‡
- 佐々木素雲(彫刻家)†⁂
- 代表作に「満州国皇帝勅額」・「曹洞宗大本山総持寺後醍醐天皇等身像」がある。
- 金子九平次(彫刻家)†‡
- 著書に『新彫塑の造り方』がある。
- 新海竹蔵(彫刻家)†‡
- 中島秀吉(伊勢型紙彫刻師)†⁂
- 北出塔次郎(陶芸家)†⁂
- 加藤土師萌(陶芸家)‡
- 石黒宗麿(陶芸家)‡⁂
- 山岸堅二(染織工芸家)†⁂
- 河盛久夫(漫画家)†‡
- 今井よね(紙芝居作家)†‡
- 「Xマス物語」などの紙芝居を作成。
- 坂本良隆(指揮者・作曲家)†‡
- 著書に『管弦楽の指導』がある。
- 山口保治(作曲家)†‡
- 阿部武雄(作曲家)†‡
- 「国境の町」などの作曲で知られる。
- 万城目正(作曲家)†‡
- 「リンゴの唄」の作曲で知られる。
- 秋沢久寿栄(一弦琴奏者)†‡
- 小島正雄(ジャズ演奏家・司会者)†
- 佐藤千夜子(歌手)†‡
- 「波浮の港」や「東京行進曲」などを歌ったことで知られる。
- 斎藤達雄(俳優)†
- 秋月正夫(俳優)†‡
- 原駒子(俳優)†
- 山田五郎(舞踏家)†
- 花柳徳兵衛(日本舞踊家)†‡
- 初代柳家三亀松(漫談家)†‡
- 著書に『御存じ三亀松色ざんげ』がある。
- 井口静波(漫談家)†‡
- 著書に『死闘バルシヤガル』がある。
- 丸山章治(映画監督)†‡
- 野淵昶(映画監督)†
- 著書に『演出入門』がある。
- 池田富保(映画監督)‡
- 田中栄三(映画監督)†‡
- 著書に『女優漫談』・『新劇その昔』などがある。
宗教家
- 西田天香(宗教家・社会事業家・政治家)†‡
- 森口奈良吉(神職)†‡
- 著書に『丹生川上神社考』がある。
- 池本重臣(僧侶)†‡
- 著書に『親鸞聖人の求道と信仰』・『大無量寿経の教理史的研究』がある。
- 長沢実導(僧侶)†
- 著書に『瑜伽行思想と密教の研究』がある。
- 熊沢泰禅(僧侶)†
- 著書に『参同契宝鏡三昧提唱』がある。
- 深浦正文(僧侶)†‡
- 著書に『なぜ人生に宗教が必要か : 新らしき仏教入門』がある。
- 高階瓏仙(僧侶)†‡
- 著書に『禅乃要諦』がある。
- 岩野真雄(僧侶)†‡
- 『国訳一切経』の刊行で知られる。
- 朝倉暁瑞(僧侶)†‡
- 著書に『防共と仏教』がある。
- 執行海秀(僧侶)†‡
- 著書に『日蓮宗教学史』などがある。
- 安井広度(仏教学者・僧侶)†‡
- 著書に『法然聖人門下の教学』・『真宗七祖の教義概要』などがある。
- 武内了温(僧侶・社会運動家)†‡
- 著書に『農村問題と宗教』・『肇国の大義と浄土真宗』がある。
- 橘瑞超(僧侶・探検家)†‡
- 大谷探検隊に参加し、トルファンや楼蘭の調査をした。
- 著書に『中亜探検』がある。
- 斎藤宗次郎(キリスト者)†‡
- 宮沢賢治の「雨ニモマケズ」のモデルと言われている。
- 内村鑑三の弟子。
- 著書に『ある日の内村鑑三先生』、『二荊自叙伝』がある。
- 太田十三男(キリスト者・海軍軍人)†‡
- 著書に『予言者としての内村鑑三』がある。
- 江賀寅三(牧師)†‡
- 著書に『アイヌ伝道者の生涯:江賀寅三遺稿』がある。
- 照屋寛範(牧師)†
- 著書に『沖縄の宗教・土俗』がある。
学者
- 熊崎武良温(哲学者)†‡
- 福鎌達夫(哲学者)†‡
- ヒュームの『人間悟性の研究』の訳などがある。
- 井村陽一(美学者)†‡
- 釘本久春(国語学者)†‡
- 久野朔郎(英語学者)†‡
- 富木友治(民俗研究家)†‡
- 著書に『橡ノ木の話』がある。
- 足立勇(食物史研究家)†‡
- 著書に『日本食物史概説』がある。
- 石田英一郎(文化人類学者)†‡
- 著書に『河童駒引考』・『文化人類学入門』がある。
- 宇尾野久(農政史学者)†‡
- 著書に『農政史研究』・『西洋中世初期社会経済史研究』がある。
- 中道等(郷土史家)†‡
- 田村清三郎(地方史研究家)†‡
- 著書に『島根県竹島の新研究』がある。
- 高田馬治(郷土史家)†‡
- 著書に『高松城の水攻』がある。
- 有高巌(東洋史学者)†‡
- 著書に『唐代の社会と文芸』や『最新東洋通史』などがある。
- 太田常蔵(東洋史学者)†‡
- 著書に『ビルマにおける日本軍政史の研究』がある。
- 石浜純太郎(東洋史学者)†‡
- 住田正一(海事研究家・実業家)†‡
- 著書に『財界千一夜物語』・『日本海法史』がある。
- 曽野寿彦(考古学者)† [9]
- 著書に『発掘:遺跡をして語らせる』がある。
- 宮内裕(法学者)†‡
- 松平親義(法学者・政治家)†‡
- 喜多壮一郎(法学者・政治家)†‡
- 著書に『江戸の芸者』がある。
- 杉森孝次郎(評論家・社会学者)†‡
- 著書に『行動政治哲学』・『社会倫理学概説』がある。
- 黒川芳蔵(経済学者)†‡
- 岩田耕作(経済学者)†‡
- 小椋広勝(経済学者)†‡
- 著書に『香港』、訳書に『社会主義入門』がある。
- 中川与之助(経済学者)‡
- 著書に『ナチス社会建設の原理』・『ナチス社会の基本構造の研究』がある。
- 佐波宣平(経済学者)†‡
- 著書に『現代日本の交通経済』がある。
- 石三次郎(教育学者)†‡
- 玖村敏雄(教育学者)†‡
- 著書に『吉田松陰』・『ペスタロッチーの生涯』がある。
- 今沢慈海(図書館学者)†‡
- 著書に『図書館経営の理論及実際』などがある。
- 米山国蔵(数学者)†‡
- 久保田広(応用物理学者)†‡
- 著書に『光学』・『応用光学』がある。
- 堀場信吉(物理化学者)†‡
- 絹川武良司(物理化学者)†‡
- ステンレス鋼の研究で知られる。
- 黒田チカ(化学者)†‡
- はじめて帝国大学に入学した女性の1人。
- 原竜三郎(応用化学者)†
- 古武弥四郎(生化学者)†‡
- 山極一三(生理学者)†‡
- 笹川久吾(生理学者)†‡
- 鏑木外岐雄(動物学者)†‡
- 岸田久吉(動物学者)†‡
- 久保伊津男(動物学者)†‡
- 松原喜代松(魚類学者)†‡
- 春川忠吉(昆虫学者)†‡
- 日比野信一(植物学者)†‡
- 石川光春(植物学者)†‡
- 著書に『生物学大観』がある。
- 百瀬静男(植物学者)†‡
- 竹内敬(植物研究家)†
- 著書に『京都府草木誌』がある。
- 箕作祥一(植物遺伝学者)†
- 松本巍(植物病理学者)‡
- 伊豆川浅吉(水産学者)‡
- 著書に『日本鰹漁業史』がある。
- 宮脇富(畜産学者)†‡
- 小針喜三郎(蚕糸学者)†‡
- 高橋栄治(農芸化学者)†‡
- 著書に『家畜飼養学』がある。
- 稲田昌植(農学者)†‡
- 著書に『婦人農業問題』・『農民離村の研究』・『スキー』がある。
- 松田喜一(農業研究者)‡
- 栖原豊太郎(機械工学者)†
- 辻二郎(機械工学者)†‡
- 著書に『科学談義』・『偏光鏡』がある。
- 伊藤武夫(砂防工学者)†‡
- 楠宗道(土木工学者)†‡
- 著書に『土木工学概説』・『河川工学通論』がある。
- 山上熊郎(法医学者)†
- 本名文任(医学者)‡
- 比企能達(内科学者)†‡
- 著書に『結核とアレルギー』がある。
- 西川義方(内科学者)†‡
- 著書に『内科診療の実際』がある。
- 小野寺直助(内科学者)†‡
- 星野貞次(耳鼻咽喉科学者)†‡
- 安藤画一(産婦人科科学者)†‡
- 著書に『安藤婦人科学総論』・『幸福な夫婦:結婚と性交の科学』がある。
- 佐藤清(病理学者)†‡
- 小野興作(病理学者)†
- 阿部勝馬(薬理学者)†‡
- 小野寅之助(歯科医学者)†‡
- 植松七九郎(精神医学者)†‡
- 高木四郎(精神医学者)†‡
- 古沢平作(精神分析学者)†‡
- 阿闍世コンプレックスの提唱で知られる。
- 桐原葆見(心理学者)†‡
- 高橋穣(心理学者・倫理学者)†‡
- 小保内虎夫(心理学者)†‡
- 著書に『視知覚――感応学説研究』などがある。
政治家・官僚など
- 槇智雄(政治学者)†‡
- 防衛大学の初代校長を務めた。
- 著書に『防衛の務め:自衛隊の精神的拠点』がある。
- 辻政信(陸軍軍人、政治家)†‡
- 行方不明となり、1968年に失踪宣告がなされた。
- 著書に『潜行三千里』がある。
- 今村均(陸軍軍人)†‡
- 著書に『今村均回顧録』がある。
- 下村定(陸軍軍人・政治家)†
- 最後の陸軍大臣。
- 池田純久(陸軍軍人)‡
- 著書に『軍事行政』・『陸軍葬儀委員長』などがある。
- 島津忠重(海軍軍人)†‡
- 薩摩藩最後の藩主の子で、公爵。
- 著書に『炉辺南国記』がある。
- 北村徳太郎(政治家)†‡
- 芦田均内閣において大蔵大臣。
- 浜井信三(政治家)†‡
- 広島で被爆し、のちに広島市長を務めた。
- 著書に『原爆市長』がある。
- 川上貫一(政治家)†‡
- 著書に『共産主義の話』がある。
- 山岡萬之助(司法官僚・法学者)†‡
- 樫田忠美(検事・刑事訴訟法学者)†‡
- 著書に『検事物語』・『日本刑事訴訟法論』・『これからの犯罪捜査と実例』がある。
- 田中広太郎(官僚)†‡
- 著書に『地方税制講話』がある。
- 大蔵公望(官僚)†‡
- 著書に『日満統制経済論』などがある。
- 青木得三(官僚・経済学者)†‡
- 大橋八郎(官僚・俳人)†‡
- 句集に『大橋越央子句集』がある。
- 天羽英二(外交官)†‡
- 東条英機内閣において内閣情報局総裁。
- 田島道治(銀行家)†‡
- 初代宮内庁長官を務めた。
- 訳書に『孔子 : その人とその伝説』がある。
その他
- 久富達夫(ジャーナリスト)†‡
- 野依秀市(ジャーナリスト・政治家)†‡
- 竹中繁(ジャーナリスト)†‡
- 『東京朝日新聞』の最初の女性記者。
- 重松敬一(教育評論家)†
- 青木実三郎(教育者)†
- 自由画教育で知られる。
- 藤井種太郎(教育者)†‡
- 著書に『カント倫理の批判』がある。
- 戸倉ハル(教育者)†‡
- ダンス教育で知られる。
- 著書に『学校のダンス』がある。
- 峰地光重(教育者)†‡
- 著書に『綴方教育発達史』などがある。
- 宇田尚(教育者)†‡
- 東洋学園の創始者として知られる。
- 海野普吉(弁護士)†‡
- 共著書に『人権の法律相談』がある。
- 風間丈吉(社会運動家)†‡
- 著書に『モスコー共産大学の思ひ出』がある。
- 糸賀一雄(社会運動家)‡ [10]
- 知的障害児を対象とした施設である近江学園の創設者。
- 著書に『この子らを世の光に:近江学園二十年の願い』がある。
- 中村久子(社会運動家)†‡
- 重い障害を持ちながら、自立した生活をいとなんだ。
- 著書に『私の越えて来た道』・『こころの手足』がある。
- 所美都子(反戦運動家)†
- 著書に『わが愛と叛逆』がある。
- 川南豊作(国家主義者・実業家)†
- 三無事件の首謀者として知られる。
- 市村清(実業家)
- 著書に『儲ける経営法・儲かる経営法』がある。
- 古賀残星(柔道家・詩人)†‡
- 著書に『嘉納治五郎』がある。
- 双葉山定次(力士)†‡
- 前人未踏の69連勝を達成した大横綱。
- 著書に『相撲求道録』がある。
- 円谷幸吉(陸上選手)†‡
- 1964年の東京五輪男子マラソン銅メダリスト。
- 自ら命を絶った。その際の遺言は悲哀を感じさせる名文として知られる。
- 辻徳光(調理師)†
- 志鷹光二郞(登山ガイド)†‡
- 中村天風(ヨガ行者)†‡
- 詳しくは文化庁ウェブサイトにある「環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律(平成28年法律第108号)及び環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律の一部を改正する法律(平成30年法律第70号)について」を参照のこと。 [↩]
- 死蔵について詳しく知りたい人は、「著作権保護期間の20年延長がTPP関連法案成立でほぼ確定、一方で延長は悪手だと示す膨大なデータが公開される」という記事を参照のこと。 [↩]
- 埼玉県のウェブサイトに没年の記載あり。 [↩]
- 山口県のウェブサイトに没年の記載あり。 [↩]
- 荘内日報社のウェブサイトに没年の記載あり。 [↩]
- 釧路市立美術館のウェブサイトに没年の記載あり。 [↩]
- 呉市立美術館のウェブサイトに没年の記載あり。 [↩]
- 東京都写真美術館のウェブサイトに没年の記載あり。 [↩]
- 戸田哲也.(2011). 「考古学者の書棚「古代への情熱」シュリーマン著 村田数之亮訳/岩波書店(1954)「発掘」曽野寿彦/中央公論社(1964)」『アルカ通信』96, 4.に没年の記載あり。 [↩]
- 公益財団法人糸賀一雄記念財団のウェブサイトに没年の記載あり。 [↩]