簡単に地図上の広がりを比較できるウェブサービス

概要
日本がアメリカの東海岸にあったらどれぐらいの大きさに? 東京の山手線に囲まれた範囲は他の都市ではどれぐらいの範囲に相当する? こうした疑問を簡単に調べられるウェブサービスについて。

概要

東京の山手線に囲まれた範囲は、他の都市だとどれぐらいの範囲に相当するのだろうか? 北海道の端から端は、本州で言えばどれぐらい離れているのだろうか? 日本とアメリカの大きさはどれだけ違うだろうか? MAPfrappeというウェブサイトを使えば、こうした疑問に簡単に答えることができる。

2019年9月16日現在、MAPfrappeは使えなくなってしまっている。Google Maps 利用の料金体系が変わって、今までと同じやり方では多額の費用がかかるため、MAPfrappeを使えなくしたとのことである。【2019年9月16日追記】

このMAPfrappeというウェブサイトにアクセスすると、2枚の地図 [1] が表示される。ここで1枚目の地図で囲った範囲が2枚目の地図に表示されるという仕組みになっている。例えば、東京の山手線に囲まれた範囲を他の都市と比べたければ、1枚目の地図で山手線の範囲を囲み、2枚目の地図で他の都市を表示すればよいのだ。

1枚目の地図において、東京の山手線の範囲を囲ったもの。この範囲が2枚目の地図にも出てくる。
1枚目の地図において、東京の山手線の範囲を囲ったもの。この範囲が2枚目の地図にも出てくる。

例えば、京都に重ねてみよう。

東京の山手線の範囲を京都に重ねたもの。南北方向で言えば、修学院のあたりから伏見に至るまでの範囲であることが分かる。
東京の山手線の範囲を京都に重ねたもの。南北方向で言えば、修学院のあたりから伏見に至るまでの範囲であることが分かる。

日本国内同士だけでなく、海外の都市と比較することも可能だ。

東京の山手線の範囲をニューヨークのマンハッタン島に重ねたもの。山手線の範囲とマンハッタン島の大きさはほぼ同じである。
東京の山手線の範囲をニューヨークのマンハッタン島に重ねたもの。山手線の範囲とマンハッタン島の大きさはほぼ同じである。

操作方法

MAPfrappeの操作方法について簡単に説明しよう。ここでは、北海道と他の地域を比較するものとする。

まず、MAPfrappeの1枚目の地図上で、囲む範囲の最初の頂点場所をクリックする。

1枚目の地図で最初の頂点を指定。
1枚目の地図で最初の頂点を指定。

すると、緑色の目印が立つ。次の頂点をクリックして、囲っていこう。

最初の頂点を指定すると緑色の目印が立つ。
最初の頂点を指定すると緑色の目印が立つ。

クリックを続ければ、どんどん囲んでいくことができる。

クリックを続けて、どんどん囲む。
クリックを続けて、どんどん囲む。

“Close Outline”というボタンを押せば、最後にクリックした頂点と最初の頂点を結んで囲むことができる。

最後の頂点をクリックしたら、“Close Outline”ボタンで範囲を閉じることができる。
最後の頂点をクリックしたら、“Close Outline”ボタンで範囲を閉じることができる。

なお、囲み終えると緑色の目印は消える。

1枚目の地図上で、北海道を囲み終えたもの。
1枚目の地図上で、北海道を囲み終えたもの。

囲むのが終わったら、2枚目の地図を見よう。1枚目の地図で囲った範囲が2枚目の地図にも表示される。2枚目の地図を動かせば、囲った範囲もそれに合わせて動く。

例えば、本州に重ねて見ると以下のようになる。東京が根室の辺りにあるとすると、函館は和歌山の辺りになる。

本州に北海道を重ねたもの。
本州に北海道を重ねたもの。

また、2枚目の地図を思い切り動かして、アイルランドに北海道を重ねてみると、ほぼ同じぐらいの大きさであることが分かる。

アイルランドに北海道を重ねたもの。
アイルランドに北海道を重ねたもの。

複数の範囲を囲む

上の例では、北海道という1つの範囲しか囲まなかったが、複数の範囲を指定して表示することも可能だ。

例えば、以下の例では、5つの範囲(本州、北海道、九州、四国、沖縄本島)を囲んで、アメリカ合衆国東部に重ねている。

日本列島をアメリカ合衆国東部に重ねた例。
日本列島をアメリカ合衆国東部に重ねた例。
脚注
  1. この地図はGoogle Mapを使用している。 []